今回も『アサヒ芸能』に掲載された編集長・丸野裕行の記事のさわりの部分を綴っていきたいと思います。興味のある方は、本誌をご購入ください。

■告白者は2人

情熱の国スペインでは自動車やオートバイ、自転車を利用し、食品宅配の配達員を装い、大麻やコカインを販売目的で隠し持っていたとして男７人を逮捕。

薬物は食品を入れたバッグの二重底の中で発見された。アイルランドでは、ピザが入った箱にひそませたハンドガンとコカイン８キロが押収されたそうだ。

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今回は、このUberEats麻薬デリバリーについて、２人の半グレ幹部Ａ氏（前科２犯）、Ｂ氏（前科１犯、１件は不起訴処分）を取材し、語っていきたいと思う。

■コロナ禍でドラッグ売買が加速化

３００万はくだらない金無垢のロレックスのデイトナをしたＡ氏はこう語る。

Ａ氏「宅配業者は交通違反などに気をつけていれば、街の風景と一体化している。そこにつけ込んだのが俺たちですね」

どの時期からデリバリー業者を装うようになったのか。新型コロナウイルス感染症が流行しはじめた2020年初頭。もちろん以前から存在していたのだが、SNSの闇バイト募集が拡がり、急激にその利用頻度が上がった。まさにコロナ後ということになる。

それは、出前が迅速で、なによりも自分が欲しい薬物がすぐに届くという利点がある。

2千万円を超えるベントレーを駆るＢ氏の話には舌を巻いた。

Ｂ氏「自分も配達員として入ったけど、今は管理する側。リクルーター（※闇バイト求人担当者）としてこの仕事に従事している。日々粛々と仕事をこなしてるよ」

ヤクザや半グレ集団は、SNSでの闇バイト募集をはじめ、かなりの応募があるらしい。人数が増えてきたために、半グレ集団などでは組織化が進んだ。

実際の実働部隊には、高校生や大学生、コロナで職を失った失業者、舞台に立てなくなった役者、お笑い芸人、飲食業者が多いという。

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文／丸野裕行（編集長）

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