『初めての不動産投資マガジン』編集長・丸野です。テレビに続いて、有名誌メジャーデビューしました。

今回から私が執筆しているの掲載記事企画について語っていきたいと思います。

■ヤバい現場

・重装備で臨む患者の部屋

入院期間2週間を目前にした患者の部屋と病室の入り口に「N95」などのプレートが貼りつけてある重症者が入院している部屋に入室するときには、必ずビニール製の装具を全身にかぶり、ニトリル手袋を3枚、N95マスクの上からさらにマスクを2枚重ね、ヘアキャップ、シールドをつけて、映画『アウトブレイク』ばりの重装備で臨みます。

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患者の部屋に入るときには、ためらわず入ることが鉄則です。患者さんを不安にさせるから、そのような理由があるようです。しかし、暑いうえにマスクで声は通りません。なにを言ってるのかを仲間同士で何度も聞き返すようなそんな職場でした。

・いちいち装備を装着するだけで、何度も汗だく。Tシャツを絞れば汗のジュースが滴るほどの重装備です。

・死にかけの高齢者ばかり

正直、エクモなどをつけている患者は高齢者しかいません。「失礼します、清掃させていただきます」と入室しても、無反応の方ばかりです。まず床の消毒、浴室の手が触れているであろう部分の消毒、テレビ、ベッド脇の消毒を行っていてもまったく無反応です。

・50代と思しき患者に話しかけられる

50代の患者が3人ほど入院している部屋の清掃を行うと、ノートPCをカタカタと打ちながら、スマホをいじって電話をしている患者さんがいました。彼に突然、「僕、既往症の糖尿病があるんですが、無症状なんですよね」と話しかけられました。そのあとに「コロナって本当なんでしょうか？」と続ける彼。そのときに、キナ臭さを感じたことは正直なところです。

■怯えすぎている女性看護師

・「こっちに出てきちゃダメ！」と怯える看護師

元気な高齢者の中には、認知症の人もいます。そのような方は自分がコロナウイルス感染していることが理解できないので、顔をガラス窓に貼りつけてなんとか室外に出てこようとします。リアル『ウォーキングデッド』のようで、看護師さんは感染予防のために、なんとか中の認知症の患者さんを説得します。

「ちょぉっと待って！　出てきちゃダメ！　今すぐこっちから部屋に行くから！」とまた重装備を素早く身に着け、飛びこんでいきます。おそらくこのやりとりが1日中繰り返されていると思うと、医療従事者の心労がわかります。

≫≫続く

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文／丸野裕行（編集長）

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