都心エリアの物件は、相続や税金対策、資産保全など、資金力を持つ上に収益性に固執しない購入者が多くいるため、不動産売買価格と比べて、あまりにも低リターンの物件がたくさん売買されています。

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本来であれば、市場原理が働き、低リターンや低リスク、その他中リターン・リスクなど、リスク部分とリターン部分は均衡するのですが、都心エリアの物件は低リスクでも、超がつくほどの低リターン物件が多いのです。

このようなバランスが悪い都心エリアの物件市場では、低リスク・中リターンといった物件を探し出すのが、至難の業なんですね。

ですが、地方になるとこのような構図が逆転。リスクは高いのですが、中リターン、高リターンを狙える物件がメインにになります。

収益性の高い物件を、一般の素人不動産投資家が手にできる情報や環境があるということになるんですね。

■お買い得の安価な投資物件がたくさんあるのが地方

なぜ地方エリアにこのような収益性が高い投資物件が出るのかといえば、そこには多くの理由があります。

多いのが、適正な価格設定の相場がわからない不動産会社が仲介していたり、地銀などでは融資してもらえない投資家が物件を購入できないなどの理由があります。

地方エリアの投資物件を念入りに探してみると、こんな理由によって安くお買い得の物件が市場に出回ることが少なくありません。

地方エリアの物件に投資した方が、高い収益性のリスクを最小限に抑えた物件を購入できる可能性があります。

あくまで、自分の足を使い、しっかりと丹念に不動産会社を回って情報収集した場合に限ります。

しかし、地方エリアの物件は、一見高利回りで高い収益性を持つ物件に思えても、実のところ、満室運営というものが非常に難しいのは真実でもあります。

不動産市場は、優良な物件と資産価値のない物件が交錯する状態で売りに出されているために、地方エリアの物件を買う際には、しっかりと吟味し、調査を繰り返してから購入することをオススメします。（完）

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取材・文／田中要（不動産ライター）

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