首都圏での中古一戸建ての成約件数が好調です。

関東地方の不動産の流通量や推移を判断する東日本不動産流通機構によりますと、コロナショックがあったにもかかわらず、2020年の中古の一戸建て成約件数は、前年比の2.4%増（1万3348件）と過去4年ぶりに最高件数を更新。

【日置荘西町　LDK12帖の対面式キッチン　ペット暮せる一軒家賃貸駐車スペース有 #3LDK #堺井東区】

■リモートワークの影響を受けて…

価格上昇の激しいマンション物件に比べ、戸建ては割安感があることを含め、新型コロナウイルス感染症拡大でリモートワークを行う人が増加し、個室などの部屋数が多い戸建て人気が高まりつつあるということです。

同機構によれば、前年比7.1%（神奈川）、3.0%（埼玉）、2.9％（千葉）とそれぞれの県で増加しました。東京に関しては、2.4%減が一定期間続きましたが、月別でみれば7月からは、6ヵ月連続で2019年の同月を上回りました。

中古のみではなく、新築の戸建てをみても堅調で伸びていて、東京カンテイ（不動産調査企業）によれば、2020年の新築戸建て住宅は、分譲戸数5万2193戸。

■高額な首都圏のマンションは買えない

コロナの第1波、第2波、第3波でも、前年比としては0.4％減と横ばい状態でした。調査会社の担当者は「東京オリンピックの影響で、高額マンションばかりになり、築浅物件のマンションでも手が届かない」

しかし、他の担当者は「しかし、一戸建ては割安というイメージが先行しているし、売りに出せばちゃんと元を取れる状態です」と話しています。

■世田谷エリアの新築住宅が30代に売れる理由

世田谷区エリアで、小田急不動産が2019年10月末に販売した新築の分譲一戸建て物件10戸については、わずか3週間で完売。

30代に入ったファミリー層がメインになり、10戸を買いつけた全員が賃貸マンションからの住み替えだといいます。

「もう賃貸住宅で無駄なお金を使いたくないというのが本音ですね」（30代の戸建て購入者・Iさん）

「世田谷の戸建てに住むというのは夢でした。健康なうちに……それが一番の理由ですね、やっぱり」（30代の戸建て購入者・Eさん）

「どうせなら持ち家の方が売れますから。マンションはどうなるかわからないし、管理費も重荷になります」（30代の戸建て購入者・Uさん）

≫≫続く

◆◇不動産投資情報や人気不動産業者の投資テクニック、実用的な知識、裏情報など役立つ様々な情報を発信し続ける不動産投資の大川商事株式会社◆◇

＊≪お問い合わせ・無料相談はコチラ≫

文／加山実（不動産会社勤務）

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～